BACK-TICK「十三階は月光」 ゴシック色が全面に出されたアルバム。 このアルバムをひっさげて行ったツアーはそれはもう凄かったそうで…ライブDVDも出てます。すごい世界が観られます。行きたかった…！ 音だけなのに、ダークでクラシック・ゴシックな長編映画を観てるみたいな感じ。そして初回版についてるROMANCEのPVが超絶綺麗、魔王に死にそうです。 ビジュアル系をなめちゃいかんですよ。 スガシカオ「あまい果実」 「アシンメトリー」と並んで、私がこのひとの楽曲で特に好きな曲です。メロディーも歌詞も、スガシカオにしか書けない密度の高い空気が漂ってて素敵。あまくて切ない、でもそれだけじゃない辛さ（からさ）があります。個人的には、PVの女の人がイメージ通りでびっくり！

嶽本野ばら「カフェー小品集」 恩田陸「ライオンハート」 長編ラブストーリー。ケイト・ブッシュの名曲や数枚の絵画にインスパイヤされたこの小説は、たくさんの時代・場所を行き来しつつも、どこをとっても恩田陸ワールド！繰り返される出会いの場面は何度読んでもぞくぞくします。結ばれることがないふたりの関係は切ないけど、どこかほっとするような暖かさがある物語です。

「トーク・トゥー・ハー」 アルモドバル監督が描く、不思議な映画。スペイン独特の光や影、鮮やかな色、複雑なテーマ、ストーリー、音楽が絡み合って静かに圧倒される感じです。見終わった時にくる、じわっとくる悲しみと一抹の希望のバランスがとても好き。決して感傷的にならないのがいい。 「真珠の首飾りの少女」